守りたいのはお前だけ




それからジュースも注文して、時間になるまでショップを見て回った。


映画の上映中、音が大きくなるところや、いきなり映像が映し出されるところで亜美がビクッと体を跳ねさせるところを見て、心の中で笑った。



可愛いな、こいつ。




「面白かったねっ」


「みりい、ちゃんと前見ろ。ぶつかるぞ」



映画を観終わると、丁度お昼時でファストフード店で昼食を取った。



「この後どうする?」


「ゲームセンター行きたいっ」



みりいちゃんの要望でゲームセンターに向かうと、やっぱり真っ先に向かうのはプリクラだった。



マジか。

カメラとか苦手なんだけどな。



そう思っていたのは海都も同じだったらしい。



「2人で撮ってくれば?」



海都のその言葉に、みりいちゃんは頷いて亜美と手を繋いでプリクラの機械に入っていった。




…助かった。




「海都、お前撮りたくなくて2人で行けなんて言っただろ」


「お前だって嫌だったくせに」


「まぁな」



2人を待っている間、ベンチに座って待った。