守りたいのはお前だけ



ーーーーーーーー……。


そして日曜日、早速海都を呼び出し、少し話を聞くことにした俺は、待ち合わせ場所の駅に向かっていた。


やっぱ日曜だと人が多いな。


これだと海都を見つけるのは時間がかかりそうだ。


そう思っていた俺の心配は無用だったようだ。



「さっきの人、カッコよかったね!」

「ねっ!芸能人?モデルなのかなぁ!?」


あちこちから聞こえる女子の声。


…間違いなくあいつだな。


女子の声を頼りに進んでいくと、ベンチにダルそうに腰掛ける海都の後ろ姿があった。


やっぱあいつか。



ソッと気づかれないように近づき、拳を海都目掛けて振り下ろす。



パシッ。



振り下ろした拳は、いとも簡単に受け止められた。