守りたいのはお前だけ




お姉ちゃんが一緒に寝てくれた時もあるけれど、それでも眠れなかった。



もう、どうしていいか分からない。



こんな自分が嫌い。


大嫌い。



私なんて、もう生きていない方が…。



……そう思った時だった。



ガチャっと部屋の扉が開いた。



反射的に顔を向けると、



「亜美、連れて来たわっ」



少し息を切らしたお姉ちゃんがそこにいて。



その後ろから現れた人物に、私は大きく目を見開いた。




「亜美っ……」




うそ…。


どうして?



綾、都…?



どうして、綾都がいるの?