「おい、預かるって…」
「うちで花京院家に住み込みで護衛することになったってことだ」
はぁああああっ!!?
「ふざけんな!大体、親父も兄貴も仕事で手一杯じゃねぇか。なんで住み込みなんか…」
確かに、産まれてすぐフランス行って育ったんなら花京院家に入れるのはまずい。
愛人の子供というだけで花京院家からは遠ざけられるだろうし、なにより狙われてるとなればしっかりした警護が必要だ。
だからって…。
「お前の言う通り、俺も和都も仕事でほとんどいない。だから綾都、お前が専属のボディーガードとして一緒に住み込め」
専属、ボディーガード?
一緒に住み込む!?
俺が…!?
「お前なら実力もあって安心して任せられる。それに、その子はお前と同い年だからな。
知らないオヤジ共が専属としてつくより全然いいだろう」
それは同感だけど…。
つか、同い年だったのか。
女の子とか言うから、年下だと思ってた。
「それと、その子は日本を全く知らない。初めての国で戸惑いや不安は大きいだろう。しかも花京院家に入れば敵意しか向けられない。
ということで綾都、お前にはボディーガード兼世話係もしてもらう」
世話係だぁ!?



