side 綾都


「綾都、任務お疲れ」


「おー」



亜美の元を離れてから、早くも1週間が経った。


俺は今まで通り任務に戻ってるんだけど、


親父は俺がまだ高校生だということを利用して、犯人の確保を俺にやらせている。



全く、我が父ながら食えない男だ。



俺も俺で親父に逆らうとどんな目に合うか分からないから、仕方なく命令を聞いてる。



任務を終えて自動販売機で缶コーヒーを買い、休憩所のソファに座り込む。



はぁ…。

今日は一段と疲れた。



強盗を捕まえる任務だったけど、犯人が逃げ足の速い若いやつだったから。


若いから体力もあって面倒臭かった。