本当は分かってる。
これは私のためだってことくらい。
身内であるお姉ちゃんのと一緒に居た方が、私にとって将来的にも良いんだって。
でもっ…。
「…っ……」
それでも、側にいてほしいと思うんだ。
その日の夜、私の涙は止まらなかった。
それからというもの…。
「亜美、大丈夫?ゆっくり…ゆっくり呼吸して」
「っ…、……」
私は家の中に引きこもり、毎日、夜はこうやって体調を崩し、眠れない日が続いた。
せっかく少しずつ食べられるようになった食事も、また前のように喉を通らなくなってしまった。
綾都がいなくなってしまったあの日から、またあの悪夢に襲われて目を覚ます。
満足に眠れず、食事も取れない。
私は、どんどん痩せ細っていってしまったんだ。