守りたいのはお前だけ




やだ…。

やだよっ…。


だって、綾都は私の側にいてくれるって…。

ずっと側にいてくれるってっ…。



日本に来て初めて、私に壁を作らずに話しかけてくれた人。


おばあちゃんがいなくなってから唯一温もりを与えてくれた人。


いつも、私を包んでくれた人っ…。



やだ…いやだっ…!!


離れていかないでっ…。



こんなにも私の中で綾都の存在が大きかったなんて…。



私…私っ…!!




「…み、亜美っ!!」


「っ…」


肩を大きく揺らされてハッと我に帰ると、目の前に心配そうに私を見つめるお姉ちゃんがいた。