守りたいのはお前だけ




「亜美、落ち着いて聞くのよ?」



お姉ちゃんが私の肩を掴み、悲しそうな表情をする。


その表情に、私は綾都が事故にあったんじゃないかとか、何か事件に巻き込まれたんじゃないかとか。


そんな事が頭を埋め尽くした。




そして




「…綾都くん、ボディーガードの契約を解消したって…」



お姉ちゃんの口から出て来た言葉は、命に関わることではないと安心したのと同時に、私を混乱させた。



解消…?


どうしてっ…?