守りたいのはお前だけ




どうしよう。


落ち着け…。

落ち着け、私っ…。


綾都の荷物だけ後で運ばれてくるかもしれない。

まだ運ばれていないだけかもしれない。



だからっ…。



ピリリリリ…。



突然の機械音に、私は肩をビクッと揺らした。



な、に?



「はい、私だけど」



機械音の正体は、お姉ちゃんの携帯の音だった。


誰だろう…?