君と出会った夏の日、その姿を見て私は
君を好きにならないって誓ったんだ。
一つ前の席の君は人気者で、
風になびく髪すらかっこよく見えた。
朝、教室ではいつも2人きり。
「おはよう」って微笑んで、そう言ってくれるけど、
ドキドキが鳴り止まない。
君が何か特別な事をした訳ではないのに、
誓いも虚しく、君を好きになってしまった。
君がそこにいるだけで、君の優しさが滲み出ている。
どうして、よりにもよって人気者の君を好きになってしまったんだろう。
自分が辛くなるだけってわかってたのに。
私みたいな内気な人は好きになっちゃいけないって、好きにならないって誓ったのに。
もう、どうしたらいいかな?
話したくても話しかけられない。
勇気の無い私には、見てることしかできなかった。