昼休みになって、いつものように立花君が来た。




「紫~乃先輩っ!」


「……」



夏だろうと関係なく抱きつく暑苦しい彼。




でも、ここで無駄に抵抗したりしても、よけい暑くなるだけだから、されるがまま。




そう……無駄な抵抗はしないの、なんて誰かに説得している私は、言い訳をしたいのだろうか。