そうしているうちに着いたのは、屋上だった。 「……ここ?」 「はい!」 どうして屋上なんだろう。 特にこれといった用事はないと思うんだけど。 風が少し吹いていて気持ちいい。 グラウンドが見える。 私は少しずつフェンスに近づく。 「気持ちいい」 「いい天気ですね。ここに来て正解だ」 立花君も一緒にフェンスに近づく。