バス停に向かうと、高橋くんとあかりが先についていた。

「おまたせ〜」

「唯!」

唯が手を振ると、あかりの表情がパッと明るくなる。

いつもはふわふわとした長い髪の毛を、あかりは編み込んでまとめていた。

可愛いな・・・・

「…よ」

「!」

あかりがこちらを見たので、声をかけるとあからさまに目をそらされた。


はあ?なんだよ…


「バスきたよー乗ろうか」

高橋くんの声かけで僕らはバスに乗り込む。

「人多いね〜」

遊園地行きのバスは混雑していた。

「あかり!はじめに寄りかかっていいからな!」

「何言ってんだお前は」

あからさまな事を言う唯に一喝する。

あかりは困ったように俯く。

あ〜あ…なんだろ…全く上手く行く気がしない………