これだけは断言させてほしい。

女の子が好きなわけじゃない。

私がとんでもなく早とちりの勘違い人間だったのは否定できないが。

「あかりー!体育のバレー!同じチームでしよー」

にこりと笑うその顔にガクッと気が抜ける。

あの告白は、あっさりと笑い話になり、なぜか私は、彼改め彼女に気に入られ、そして気が合い、親友…とまでなっていた。

「唯が、同じチームだと心強いよ」

「おうおう!あかりを守るぜ!」

その笑顔に胸が雑巾を絞ったように苦しくなる…表現が汚いとか言わないで。

女にときめいてどうすんの、私は…


自分の感情に戸惑いながらこの半年…
私は、なんだかフワフワと宙に浮いているような、なんともハッキリしない生活を送ってたわけで。


「あかりー!ボール!!!」


そんな人間にはお決まりのパターンがあるわけで。