「あんたのおかげですっきりしたよ。あんたの言うとおり。私、逃げてたなあ〜〜それって、一番悲しいことだよね!今は、すごい心晴れやかだよ!」

「姉さんのことはもういいのかよ…」

「唯のことは大好きだよ、だから、唯の幸せ、願えるようにならなくちゃね!」

にっこり笑うと、はじめは目を伏せる。


「お前の幸せはどうなんだ」

「私ー?私はまあ………勘違いばかりで生きてきたから…また勘違いして誰かに恋するでしょうよ…」


「馬鹿!!」


はじめが私の肩を掴んで叫んだ。

「勘違いしてまた傷つくなら…!」

「なら…?」

その言葉の続きを言わないまま、はじめの顔が耳まで赤くなる。

「なによ…」

はじめは私の肩から手を離し、背を向ける。