翌日ー・・・
帰りのホームルームが終わる。

「唯、今日は高橋くん?」

「うん、そう。明日はあかりの為に空けてるから、遊ぼうな」

「へへ、ありがとう」

唯が満面の笑みで笑う。

ああ、晴れやかだ。

私は気持ちよく靴を履いて外に出た。


「おい」

そっと振り向くと、口を尖らせた唯…ではなく、はじめがいた。


「何?」

「なんだよ、元気そうじゃん」

「心配してくれてたんだ」

はじめの顔はいつもの余裕顏から真っ赤に染まる。

「違う!昨日目の前でがっつり失恋しやがったらちょっと慰めてやってもいいかなと思っ…」

「ありがとう」

はじめの言葉を遮り、しっかりと言う。