「どうしたの?こんなとこで!まさか、はじめに何かやられた!?」

唯がそこにはいた。

…あの彼氏と。


「いや、違うの!なんかセンチメンタルになっちゃって!?」

「いや、あの馬鹿でしょ!あかり泣かすなんて!!」

あ〜〜私ってばとことんついてないやつだ…


「あ、この子、私の親友のあかり!弟と付き合ってるんだよ。あかり、はじめて会うよね、付き合い始めた高橋くん」

「はじめまして、あかりちゃんのことはよく聞いてるよ」

年上の落ち着いた男性だ…

親友とか、弟と付き合ってるとか…知らなかった彼氏とか…


ああ…キャパオーバー…

「ああー、わたしのことよく勘違いする、面白いやつだって…?」

あ、思ってた以上に、私が思ってた以上にとても低く、嫌な言葉になった。


「あかり…?」