「あかりさん」

昼休みのチャイムが鳴り、私の教室の扉の前には唯…ではなく

「は、はじめくん…?」

「そ。一って書いてはじめ。はじめでいーよ」

ニコッと笑うその笑顔が私がずっと追い続けていたあの笑顔そのもので…

「な、なんでしょうか?」

「今ときめいたでしょ」

「はあ!?」

反論しようとした瞬間すっと耳元で囁かれた言葉に青ざめる。



「惚れてる姉さんとそっくりな顔だもんな?」



ニヤリと笑う顔。


全然、唯と似てない・・・・!