私がずっと待ち望んでいたこと。

いつか蓮が私の事を好きになってくれること。

これは夢なの?

「うっ!・・うわーん!」

泣きたいよ。

なんだか泣きたいんだよ。

「な、なんで泣くんだよ!」

「わ、わかんない!
だけど、凄く嬉しくて!
蓮が私を好きなんて嘘だ!」

そんな都合のいい夢なんか見たくない!

「嘘じゃねって言ってんだろ!」

そういって蓮が、私を抱きしめる。