美亜side 「もしもし?蓮くん?」 私は、車を運転しながら蓮くんに電話する。 『美亜?』 「ちょっと話があるの。今からそっちへ行っても平気?」 『あ、あぁ。平気。』 「じゃあ、今向かってるから待ってて。」 ちゃんと話をつけなくちゃ。 蓮くんの好きな人は私じゃない。 水族館に行ってた時の蓮くんを見た時、気づいた。 蓮くんの瞳は、真っ直ぐ綾瀬さんをみつめていた。 はぁ。綾瀬さんも蓮くんも2人そろって鈍感って厄介だわ。