「おい、こっちこっちー」



いつもの公園で、将輝は手を振っている。



「ああ、おはよう。」


「何か……悪かったな。朝早くに。」


「珍しいな。いつものことだろ。慣れだね慣れ。」


何か…今日の将輝は気持ち悪い程落ち着いていて素直だ。


「で?何だ話って。」


「俺さ、ずっと言おうとして言えなかったんだけどな…」


「悟くんが好きです!」


「は?」

何だ何だ、今度は何だ?


「……ぷっ、ぅあははは!びっくりした?ね、びっくりしたっしょ?」


「っはぁー……どうしたんだよ今日。」


「っはは、はー。ごめんごめん。」


顔を真っ赤にして将輝が笑っている。汗がすごい。でもどこかモワモワした霧がかかったような笑顔。


「そんな笑うと、もっと汗かいてそのうちなくなるぞ。」


将輝を見ていると、俺も自然と笑えてくる。


「ふう…えっと…」


すると今度は、いきなり真顔になった。


「いきなりでびっくりすると思うんだけど───」



汗なのかもう水分いっぱいの顔で、将輝は話し始めた。




嫌な予感がした。