そのまま2人で歩いて
私の自宅の方へ送ってくれる。


「だから、早くお前、陽汰って呼べよ。」

「……。」

「亮平とかあんな簡単に呼んでるクセに。」



「……だって。」

「なんだよ。」



「……/////恥ずかしいじゃん。」

「……。」



「黙んないでよ。」


「可愛いすぎ。」



そう言ってまた、
私の頭をポンポンと撫でる和泉に、


「……陽汰……くん。」

「……。」



「……くんとか付けると……
あー!!!ダメ!やっぱ今更恥ずかしい/////」

チラっと和泉をもう一度みて、


「……。」


「えっと……陽汰……?」



そう言って、笑って言い直す。

そうすれば
また、いきなりギュッって抱きしめられて、


「やばい。俺。学校でそんなん言われたら死ぬかも……」


「/////馬鹿すぎ……」

「もう一回言って?」



そう言ってまた、
私の耳元で囁くから

/////



「/////無理。」

「呼んで?」



「……/////陽汰。」

「ん。」





「/////歩道で何度も抱きしめんな!!!」

そう言って
もってた鞄で和泉の背中を叩く。


「はぁ!?お前そこは、好きって言葉だろ?」

呆れる和泉に、



「そんな毎回あんたに振り回されて、思い通りに行くと思ったら大間違いだっての(笑)!

ばぁーか!」

と言って笑えば、


「あ、あはは。お前最高(笑)」


和泉も笑ってくれる。



「うっさい!さっさと帰るよ。ほら。」


「ん。だな。」


そう言ってまた優しく笑う王子様の手を握り、
私達は一緒に帰った。


この先は、

こうやって、ずっと笑っていようね。




Fin〜