ホタルと夏の空



「なんだよ、そのげっ、って。あとそのあからさまに嫌そうな顔やめろ」







あたしが、お化けと思って怖がっていたのはライトを持った水瀬先生だった。








「お化けより怖くないだろ」





「ある意味お化けより怖いですよ…」





「あ?なんか言ったか?」





「い、言ってないです。怖いからメンチ切らないでください!」







先生の顔怖すぎ。テレビドラマに出てくるヤクザ並みに。





インパクトありすぎて、いろんな意味でオバケより恐怖を感じた。








「べつにメンチなんか切ってねえし。いいからとりあえず立て」







そう言って、差し伸べられた手をかりてあたしは立ち上がった。







「それで、こんな時間にわざわざ学校に来た理由は?」






「……肝試し?」






「1人でか、随分変なことが好きなんだなお前は」






「そ、そうなんですよね〜!」






「って、あほか。そんな理由で乗り切れるほど俺は甘くねえぞ」






「だって元ヤンですもんね…」






「聞こえなかったな、もう1回大声で言ってくれないか?」






「何も言ってません…」







昼間は、あんな爽やかイケメンなのに…。




夜になるとヤンキーに戻る習性なのか…。