ホタルと夏の空



「明日学力テストだったっけ?」




「え、うそでしょ、やばい」




「勉強してないよ」





「なのに教科書全部学校、って状況?」







1人1人、あたしの現在の心情を読み取って次から次へと言っていく。





それに…、全部当てはまってる…!







「あ、あの〜…誰か一緒に学校まで着いてきてく「「「「いってらっしゃーい」」」」










「もうー!みんな薄情なんだから!いいよ、1人でだって!」







そんなことを大声で呟きながら、夜の学校を一人で歩く。






まだ8時なのに、結構暗い。ていうか、普通に暗い。






あたしは、スマホのライトだけを手がかりに1年の教室までゆっくりと階段を登っていく。





以外とこわい…、やっぱり無理やり誰か引っ張ってくればよかった…。






人気のない学校は、やっぱり不気味。






職員室には明かりがついてたけど、最終下校時間を過ぎてるのに





勝手に学校に入ったことがバレたら100%怒られる。





そっちのが怖いし、恐ろしい。





だから、ここは1人で頑張るしかない!!





ゆっくり、ゆっくりと進んでいこう…。





あたしは、一歩一歩静かに階段を上っていく。






「あぁ、もう!どうして1年の教室4階なの!遠いよ、馬鹿!」