そういえば、水瀬先生職員室入ってこなかったな。





あたしが気づいてないだけで入ってた?





職員室から出て、水瀬先生のことをキョロキョロと探す。






いないから中にいるのかな。お礼言いたかったけどもう1回入るのもあれだし明日でいっか。






あたしは、荷物を取りに行こうと階段まで歩く。






職員室から1年生の使う階段までは渡り廊下を歩く。





その渡り廊下の横には、体育館とか自動販売機とかがある。






体育館のドアが空いてて、音が聞こえてくる。





シューズのキュッって音とか、ボールをつくダンダンッって音とか。






卓球のコンコンって音、ラケットのシュッって音。






中学の時バトミントン部で体育館で活動してた頃が懐かしく感じた。







バスケ部とバレー部と揉めたりしたっけな。






体育館の使う日数のことでとかで。うちの中学体育館狭かったし。







「あ、見つけた」





「先生?」







渡り廊下から、体育館の中を覗いていると水瀬先生に声をかけられた。





てっきり職員室にいたと思ってたから、少し驚いた。







「ミルクティー飲める?」






「はい、好きですけど…」






「よかった」