出逢いは突然に





「歯ブラシはピンクでいい?あ、お腹すいたよね?なに食べる?飲み物とか好きなのカゴにいれていいよ」


「ご飯はさっきおにぎりを1個食べたので大丈夫です…」


「1個!?そんなんじゃ足りないって!ほら選びな」



それからも色々と気を使ってくれたのか、好きなの選びなって!と言いながら優しい男の人はカゴを持ってくれた



「よし、これぐらい買えばいいよね!レジ行こうか」



「あ、お会計はわたしが払います!」


これぐらいしないとダメだよね…今日1日お家にお邪魔するんだから!



「なに言ってんの?いいよ俺が好きなの選びなって言ったんだから俺が払うよ」


そう言ってさっさとお金を払っていた



「ほんとすみません、なにからなにまで…」



申し訳なさがこみ上げて深く頭を下げた




「いいってことよ!!」


男の人は笑顔で頭を撫でた