そっから陽菜と別れて教室に戻って授業を受けるけど、礼央くんの言葉が頭に響いて全然集中できなかった
気づいたら放課後
「柑菜ちゃん、先輩が呼んでるよ?」
そこにいたのは礼央くんだった
「よっ!柑菜ちゃん」
「礼央くん…」
「一緒に帰ろうぜ」
話しなきゃいけないもんね…
「はい…」
そして帰り道
「ねえ柑菜ちゃん、俺と住まない?」
「なんでですか?」
だって昨日会ったばかりの人だよ?
「なんかさ、1日だけだったけど柑菜ちゃんがいてくれて俺嬉しかったんだ」
「でもわたし、今日お母さんたち来るので…それに知らない人に迷惑はかけれません」
わたしはハッキリ言った
「知らない人じゃないよ?俺たちもう友達じゃん」
この人は何を言っているの?
もう訳がわからなくてどうしたらいいのかわからなかった時、電話がなった
プルルルル〜♪
お母さんだ
『もしもしお母さん?どこにいるの?』
『今ちょうど駅に着いたところなんだけどね、色々不動産に電話して聞いたけど空いてる部屋がもうほぼ無いって…』
そんな…わたしどうなるの…?
『え、じゃあわたしこれからどうなるの…?せっかく美容師なりたくてこっちに来たのに』
涙目になった時、ふと隣に礼央くんがいることを思い出した
礼央くんは「ねえちょっと電話かして?」と言ってスマホを取られた
「え、あ、ちょ、礼央くん…!」
『あ、もしもし朝霧礼央と申します』
『え!?あの柑菜とはどういうご関係で…?』
『突然すみません、実は昨日コンビニで柑菜さんに会って事情は全て聞きました。昨日は僕の家に泊まってもらったんですけど、これから…』
『ああそうでしたか…ご迷惑おかけしました』
なんか礼央くんとお母さんが話をしてる
わたしはそれを見ていることしかできなかった
『あ、はい、僕は全然迷惑じゃないです』
お母さん、礼央くんに何言ってるんだろう…
