でも....これも可愛いなあ...いや、これも....。
迷う....
「どれがいいと思う?」
「私ですか?私は...これがお嬢様に似合うと思っております」
「でもすこし高いよ?」
「そうですが、やはりこれがいいと思います。
4cmですし、平気だと思います。
それに、足が痛くなったら彼氏様にたよればいいのです」
ふふっと、笑いながら口にするお手伝いさんの言葉に顔の熱が上がる。
「そんな、たっ、頼るなんて!」
「頼った方が、可愛いのです。頑張ってください!」
「そとで黒が待っておりますので」
ドアを開けてくれて、外に出ると黒さんが車のドアを開けて待っていてくれた。
「黒さん!」
「おはようございます。どうぞ、中にお入りください」
「うん、その前にここに寄ってくれますか?」
「はい、かしこまりました」

