端っこの席を選び、2人同時に座った。
「江坂くん、お店のひとは?」
ふはっ「お前面白すぎ!自分で買いに行くんだよあそこで」
ふとみると、いろんなお店らしきものがならんでいて人が並んでいる。
江坂くんがどこからか持ってきた水の入った紙コップをテーブルにおいた。
「場所取りはしたから、買いに行くか」
「はっ、はい!」
いきなり立ち上がったせいか、ガツンとテーブルに膝が当たってしまった。
幸いコップから水はこぼれなくて、一安心。
「片寄、大丈夫か? おまえ、慌てすぎだって」
心配してくれてるのか、笑ってるのか、わかんない江坂くんにほっぺを膨らまして怒る。
「わるいわるい、だって慌てるんだもん」
そんなに笑わなくても!

