「……いさん、川井さん」

「んん…」

「困ったな…」

「はっ!」

「わ!起きた」

「私、寝ちゃってましたか…?」

「気持ちよさそうに笑」

なんだってー!
やってしまった。
外も真っ暗だし………

「今日はそろそろ帰らないと親に怒られるよ?」

「そうですよね。ごめんなさい!全然読めませんでしたよね?」

「いや、少し進んだし同じページを読むのも楽しいから大丈夫だよ」

ニコっと柔らかい笑顔の橋本さんは優しすぎて天使ですか。

「今日は帰ります。また明日来ます!」

「ありがとう。よろしくね、じゃあ、送るよ」

「はい!」