休み時間になり、 正志の友達のユウタとカズキが席を立って こっちに集まってきた。 俺は寝ぼけて開かない目をこすりながら、 顔を上げる。 俺の机の前まで来たカズキが、 おかしそうに笑いながら言った。 「おい智也! オマエ授業中、寝てばっかだなぁ。 正志はそんなんじゃなかったぞ!」 「えっ、マジ!? 正志、真面目にやってんだなぁ!」 俺はそう答えてへらへらっと笑った。