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マーシャ「アレク...どこにいったのかしら」

セレン「そうですね...あれから見ていませんね」

マーシャ「アレクって時々ふらっていなくなるのよね。昔からそう」

セレン「マーシャ様の幼馴染とは言えアレクも従者なのだからもっとしっかりして欲しいものです」

マーシャ「セレンには世話をかけすぎているわね...ごほっ」

セレン「マーシャ様...無理はなさらないでください」

☆扉の開く音

アレク「ただいま戻りました、マーシャ様。山のふもとまで薬草を摘んで参りました」

マーシャ「アレク...お前は回復魔法に長けているのにどうしていつも薬草をつんでくるんだ」(少し低めの声で)

アレク「知ってますか、マーシャ様。薬草の方が体の具合は早く治るんですよ」

セレン「マーシャ様の体調が良くなるならなんでもいい」

マーシャ「忌まわしき吸血鬼に血を吸われてから...どうも、首筋がくすぶる。喉の具合もよくない」

アレク「おそらく、血を吸った吸血鬼を滅ぼせば治りますよ。マーシャ様の体は元どおりです」

セレン「マーシャ様が治るなら...」

マーシャ「2人ともありがとう。さて、頑張りましょう。もう、奴らは近くまで来ているのだろうから」