「ミレイア!?どこに行ったんだ...ッ」

パーンッ...パラパラッ...

「花火...ミレイアと一緒に見たかった...本当に...どこに行ったんだ...ミレイア」

ぱんっ___

「そこの、ナイトさん。暇そうにしてるじゃないですか」

「なんだ、お前は...」

____反射的に剣の持ち手へ
手を動かす____

その一瞬の時間。

「タイムオーバー...ッ...あははっ、覚えてないんだ、俺だよ俺。マオだよ。孤児院にいたとき一緒だっただろ?」

「マオ...なんでお前がここに?」

そういったな否や銃口を向けられていたことに気づく。

「お前だけ出世?なにそれ。俺は...ずっとずっとお前のことを待ってたのにさ。置いてけぼりな上になにあの女。知らないんだけど...知らないんだけどーーーッ」

______バンッ。

「うっ、くはっ...」

「死ねよ、死んじまえ、ミレイアを殺した龍人族を憎んだまま死ねよ」

「ミレイアが、龍人族に...?そんな...嘘だ...」

ボタボタと滴り落ちる血。
あたり一面は血の海だ。

____ミレイア...どこにいるんだ。

「あーはっはっはっ...レイン...レインの馬鹿やろう...待ってたのに...裏切りやがって...俺はこの世界の魔王になるんだ。お前のことを憎みながら。レイン...レイン...あーはっはっはっ...うっ、ひっ」

「マオ様、泣いているのですか?」

____レイン。
俺はお前を憎み続ける。
お前がいたこの世界ごと。

「いくぞ、ロイド。この世界全てを終わらせるんだ」

____世界は亡国の果てに
なにを伝えようとしているのか____

それは..._____