ゴーン...ゴーン...

「レイン遅いわね。いつまで待たせるのかしら」

皇橋のふもと。
空はとても美しい紅い夕焼けに染まっていた。

...ガサッ。

「レインっ!?待ってたのよ!...え...」

グサッ...

「あーっはははっ!本当人間の女って馬鹿だなぁ...ッ...はははっ、あんな嘘の手紙に騙されるなんてさ」

「うそっ...そんな...レ、レインッ...助けて...レイン...かはっ...」

____ボタボタッ

「来るわけないじゃん?馬鹿だなぁほんと。こんな祭りで煩い馬鹿げた王国の外れの橋にさ。あいつは今頃警護してるんじゃないの?あーはっははっ...はぁーあ、ほんと...この国さえ滅んだらすごく楽しいのにさ」

____レイン...っ。

「レイン...レイン...私は貴方のことを憎みはしないわ...ただ、ただ...私はレインのことを愛し続けるの。生まれ変わろうともずっと私はレインを...ッぐ...あっ」

「しゃべらないでくれる?ウザいよ」

カツカツカツ...

「マオ様そろそろお時間です」

「あぁ、そうだね....次はレインを殺さないと...この国の王女とこの国一番の騎士...あーはっはっはっ...死ねよ」

____レイン...ごめんなさい。
最期に貴方に逢えなかったことが
一番哀しいわ..._____