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マオ「ブラッド、この世界の理(ことわり)は理解しているかい?」
ブラッド「影の世界...死の世界と呼ばれ...この世界のものが死んだ時に行く世界...現世(うつしよ)の世界...今...私たちがいるこの世界...」
マオ「そう、わたしはこの世界をリセットしたいんだ」
ブラッド「この世界は人が増えすぎました...一度そうされるのがただしいのかもしれません」
マオ「そうだろう、ブラッド」
☆靴の音
ロイド「マオ様...ブラッド様...じきに、レイン様がこちらに参られます」
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レイン「ロイド?お前は先に行って何をしてるんだ...っ、マオ!貴様!」
マオ「レインじゃないか、遅かったなぁ、ん?、怖じ気ついたのかな?」
レイン「黙れ!マオ、貴様の声を聞くだけで煮え繰り返るようだ」
マオ「光栄だな」
ブラッド「マオ様...本題に入りましょう」
マオ「あぁ、そうだな」
レイン「本題?」
マオ「この世界をリセットしようと思うんだ。君なら協力してくれるよね?」
レイン「誰が貴様に協力するものか」
マオ「あはははっ、ミレイアを殺したのはこのわたしだ。なのに貴様はまんまと騙されて。ほんとに愉快な男だな...レイン...また、騙されてくれればいいのにさ」
レイン「なんの話をしているんだ...マオ」
ブラッド「マオ様、話しすぎです」
レイン「どういうことだ!マオ、ミレイアを殺したのは龍人族じゃないのかっ」
マオ「あはははっ!本当に君は面白いなぁ、でも...うまく騙されてくれてわたしは愉快だったよ」
レイン「...マオ...貴様が...ミレイアを...」
カーミラ「レイン様」
レイン「カーミラ...すまない...」
カーミラ「なぜ、レイン様が謝るのですか?悪いのはこの者でしょう?」
レイン「守れなかったのは俺だ」
マオ「はははっ、美しいね、美しい愛憎劇ってやつ?わたしにはわからないね。愛とか友情とか...くだらない、くだらないよ、ほんとうに、みんなみんな消えてしまえっ!!!」
☆地響きの音


