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フェンリル「ご主人様!どこに行くんですか?」

☆靴の音

レイン「次は東の都だ、フェンリル。お前にはお前にしかできない事をしてもらいたい」

フェンリル「なに?ご主人様」

レイン「東の都に行って、龍人族を1人殺してきてほしい...おそらく、慌てて東の都を守りに行くはずだからな」

フェンリル「お安い御用ですよ、レイン様!じゃあすぐ行きますね!」

レイン「あぁ、フェンリル...くれぐれも油断をするな。お前はとても危なっかしいからな」

フェンリル「はーい!ご主人様!」

☆少し間を空けてから靴の音

カーミラ「いいんですか?レイン様。フェンリルだけで行かせて」

レイン「あぁ、死に駒は少ないほうがいい...それに...たとえ生き残ってもフェンリルは俺のところに戻ってくることはないだろうな」

カーミラ「レイン様...わたくしは...たとえレイン様がどんな悪に手を染めようともずっと...おそばにいます...わたくしはレイン様から決して離れません」

レイン「ありがとう...カーミラ...俺がしていることはきっと間違っているんだろう...だがな、カーミラ。俺はもう一度お前に笑ってほしいんだ」

カーミラ「レイン...様?なんのことですか?」

レイン「いや...なんでもない...そろそろロイドも支度ができただろう。我々は憎き龍の住処に向かうとしよう」

カーミラ「はい」