☆オープニング
古来より人間は獣に忌み嫌われ
阻害され絶滅の意図を辿った。
一部の人間は新たな力をその身に宿し
再び蘇ることができるようになった。
彼らは人間の生き残りであり
もはや人間ではない...不死身の吸血鬼となったのである。
カーミラ「わが主よ、忌まわしき龍人族を滅ぼす為にお目覚め下さい」
ロイド「...レイン様」
レイン「...ふぁっ、あぁ、よく寝た。カーミラとロイドが俺の起こし役か?何か変わったことはあったか?」
カーミラ「かれこれ、レイン様が眠られてから100年が経ちましたが相も変わらず龍人族率いる魔族は我が勢力を制しています」
ロイド「...レイン様...お召し物を交換致します。食事の用意もできています」
レイン「あぁ、そうか。ありがとう」
☆ガターンという音
フェンリル「ご主人さまぁっー!ご飯の前に遊んでください!あ、でもご飯は僕が腕にのりをつけて作りましたよ!」
ロイド「のりではない、フェンリル...よりをかけるんだ」
フェンリル「えー?そうだった?ロイド。あっ、でもね、ご主人様!僕ね更に強くなったんですよ!」
☆ドンガラガッシャーンの音
レイン「(ため息を吐きながら)相変わらずフェンリルは騒がしいな」
ロイド「フェンリル...貴様(きさま)は寝起きのレイン様に対して無礼(ぶれい)すぎる、奥の牢屋(ろうや)に押し込められたいのか?」
カーミラ「あーもう!あなた達!レイン様を困らせないで!!さぁ、レイン様は奥の部屋でお食事とお召し物を...あなた達はここの片付けをして早く戦闘の準備を整えてちょうだい。私は一刻も早く龍人族を滅ぼしたいの」
レイン「起きて早々血なまぐさい話だな。まぁ、晩餐をしながらみなで話をしようではないか...我ら一族の末裔達よ」
カーミラ「レイン様の仰せのままに」
ロイド「あなた様の御心(みこころ)のままに」
フェンリル「ご主人様!僕に任せてください!」
カーミラ「誰があなたなんかに任せられるのよ!早く片付けなさいよ!」
フェンリル「ふえぇっ...わかりましたよぉ」
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ロイド「レイン様がお目覚めになられた今。これより、龍人族に戦闘(せんとう)をけしかけます」
カーミラ「まずは、魔法使いを味方につけないといけないわ。彼らは龍人族と肩を並べれるほどの魔力を持っているもの」
レイン「彼らは元々人間だからな。我らに力を貸してくれるだろう...ただ問題は...」
ロイド「妖精族ですね」
カーミラ「彼らは今だ中立の立場にありますわ」
レイン「妖精族も魔力を持っているだけに油断はできない、魔法使いと妖精族は古来より交流がある...2つの勢力をおさえにいくのが妥当だろう」
フェンリル「魔法使いと妖精族を仲間にしてから龍人族をやっつけにいくってこと?」
レイン「そうだ、でわ準備が出来次第出発だ」
☆ドアの音