「茉莉奈もう少しはやく起きられないの?毎日毎日遅刻しちゃうよ?」

「いいの!だってそうでもしないと想真に毎朝来てもらえなくなっちゃうで……しょ……」

あっ、

自分でも分かるくらい青ざめてる

これじゃ想真に告白してるのに近いんじゃ……。

想真は唖然とした顔でいる

ヤバイヤバイ

このままじゃ関係がくずれちゃう

それだけはならないように本心をずっと隠してきた

もう10分近く2人で立ち尽くしてる

どうしよう

想真は10分くらい同じ顔のまんま

どうしようと考えてると先に口を開いたのは想真だった

「とりあえず学校遅れるからいこっか」

目を合わせてくれない

私は想真の目が好きだ

真っ黒で吸い込まれそうな想真の目

初めて会った時からおもってた

私が覚えている中では小学校くらいなんだけど聞いた話では生まれたときから一緒だとか


そんな事考えてるうちに学校に着いた

教室に入る

「おー今日もラブラブ夫婦で登校だぜ」

「え、ちがっ」

いつもなら違うわ!とか言えるのに……。


ど、どうしよ

キーンコーンカーンコーン


ほっ、助かった

チャイム鳴らなかったらどうしようかと

でも真横に想真いるんだよ

今日の授業は集中出来なかった