幼なじみのヒミツ。

すると続けて先生はさけぶように言った

「お母さんが事故にあったそうだ、はやくっ!!」

その一言に僕らだけじゃなく

クラスのみんなが息をのんだのがわかった

前に視線をやると、大樹はただ先生のほうを

見つめていた

ガタッと音がしたと思ったら前の席の

一乃がカバンを持って立ち上がって

「なにしてるの大樹、いくよ」

低い声でそういって、一乃は大樹を引きずるように

教室から出ていった