私はそう言った。


私も、なんで涙が出ないのかわからないんだよね。


そう思ってると、玲が私を抱きしめた。


「泣きたい時に、泣いた方がいいぞ」


玲は、そう言った。


私はその言葉を聞いた瞬間、涙が勢い良く出てきた。


私は、玲の背中に手を回した。


私はあとどのくらい生きられるんだろう。


いつ、死ぬんだろう。


いつ、玲といられなくなるんだろう。


「うっ……死に、たくない」


気づけばそんな言葉が出ていた。


玲は私の背中をなでならが、こういった。


「じゃあ、一生懸命生きればいいだろ?お前はまだこんなに元気なんだから、もう少し希望をもて!」


玲の言う通りだ。


私にはまだ、希望があるんだ。


私は、玲から離れた。


「玲、ありがとうッ
元気でた!」


「それでこそ沙奈だ!」


玲、本当にありがとう。


玲のそんな優しいところが好きだよ。