それから学校について、空き教室に行った。


「沙奈ちゃん、話って何?」


「あのね、春」


「うん」


言わないと、隠し事はしたくない。


「私風邪で休んだ時あったよね?」


「うん」


「その時ね、病院に行ったんだ。」


言わないと、言わないと


「その時にね、私に、私に」


「……」


言わないと


「私にね、重い病気があったことが分かったの。」


「え?」


やっと言えた。


「あと、1年しか生きることが出来ないんだ。」


「……ッ」


春うつむいた。


「春」


「沙奈ちゃんと、あと一年しかいられないの?」


春がそう言った。


そういった声は震えていた。


「そうなの。
私も最初聞いた時は最悪だった。」