「お前、ばかにしてるだろ。今回はマジだかんな!」
「してないよ。けど、来年は無理じゃないか?」


俺の言葉に染下は起き上がり、眉間にシワを寄せた。


「何で?」
「俺達、受験生じゃん。」


来年は高校三年。
今頃はきっと忙しくて、星なんて見てる場合じゃない。


「そうだけど、これは絶対やるし。鴻野(コウノ)も強制参加だからな。」
「んな無茶苦茶な……」
「だめ。もう決めた。」


これ以上は聞かないと言うように、染下はまた寝転がった。


「別に俺が居なくてもいいと思うんだけど。」
「だめ。鴻野が居ないと意味ないんだよ。」


染下は拗ねたように腕を組む。


あー、今のはちょっといいな。