『え』
走っている途中
強い雨が降って
私はボトボトに。
そんな私がたどり着いたのが
あのバーだった。
幸い バーの裏で倒れていた私を
早上りの碧さんが見つけ
助けてくれたんだとか。
それを知ったのは
ずっと後だった
「ん………」
目を覚ますとそこは
ふかふかのベッドの上だった
『起きた?』
奥の方で火を
カチカチつける音が聞こえた
『今からご飯作るから
ちょっと待ってな〜』
そう言われまた布団をかけられた
聞いたことのある声…
しかし眠気には勝てず
また眠ってしまった。
次に起きたのは
起こされたからだった。
『ご飯できたから食べや〜』
起き上がり寝すぎて
ぼんやりする目で
必死にどこなのか探す
だけど結局わからず
用意されたお粥を食べて
また眠ってしまった。
次に起きたらもう夕方だった。
横で寝息が聞こえ
横を向くと
碧さんがいた。
「碧さん…??」
『んん……』
私に布団を貸してくれたから
自分の布団がないんだ…
自分の布団をかけようとした時
くしゃみが出てしまった
「はっくしゅん!」
『!?!?』
飛び起きた碧さんと目が合う。
「あ、、、碧さん…」
碧さんはふにゃっと笑って
私の頭をなでた。


