『アメリ!』



ドアを開けると飛び出てきた
まだ佐々木さんは居るみたい



「ヒロ 佐々木さんと話したい
だから外に出て欲しいの」



ヒロはわかったと頷いて外に出た

佐々木さんは泣いていた


私は佐々木さんに
温かい紅茶を出した。



『すいません…』



紅茶を飲み 落ち着いた佐々木さん



『ごめんなさい………
私達………』



落ち着いたと思ったのだけど
また泣き始めた。



「佐々木さん 身篭った貴女は
悪くなんか………」



『違うんですっ』



ボロボロ涙を流しながら
佐々木さんは土下座をした。



「佐々木さん!」



『貴女が出ていってからすぐ
ヒロくんから誘ってきて
ラブホテルに
行ってきてしまったんです
中に出されたんです』



ボロボロ涙を流す佐々木さん

私は言葉が出なかった

なんて?と聞き返そうと思うくらい
理解ができない話だった



『黙っててくれって言われたんです
だけど どうしても できなくて』



「か…顔を……あげて……」



できません!
という佐々木さんの顔を
無理矢理あげた


泣いていた


私も 佐々木さんも。




「っ!」



耐えられなくて
私はまた外に飛び出した。

ヒロが外でいたけど
構わず走った。
どこに向かうかなんて
考えずに