ついに聞いてしまった。
わかってるよ、もう。でも心のどこかで少し期待してる自分がいて。

ピロリーン

「え?なにそれ。どゆこと。」

なんか急にこわい?

「色んな女の子と遊んだり話したりしてるって友達から聞いたの。」

返事が来るのが怖い。どうしよう。
これ、聞いてよかったのかな。いくちゃんに相談してからにすればよかった…

ピロリーン

「あー。それね。
まー、可愛い子好きだし、女の子と遊んだりしてるよ?」

や、やっぱり本当だったんだ。

ピロリーン

再び返事がきた。

「でもさ、だからなに?
結愛ちゃん俺の彼女じゃないよね?別に他の子と遊ぼうが関係なくない?
てゆーか、結愛ちゃんだってその遊んでる中の1人じゃん?

もしかして、俺のこと好きになっちゃったとか?笑」

な、なにこいつ!?ついに本性表したってかんじ!言い方がちょーむかつくんですけど!

「いや、そういうことじゃなくて。
なんであんな嘘ついたのかなって。」

そーよ。そもそも今頃本性表すくらいなら最初から嘘なんて付かなきゃいいのに。
なんでわざわざ嘘なんか。

ピロリーン

「だって、結愛ちゃん真面目そうだし、そうでも言わなきゃ俺と遊んでくんないっしょ?」

はぁー?!なんなの!何様!?
こんな男好きになるなんてあたしってばほんとバカ!しかも初めてだったのに。
まじありえないんですけど。

「悪いけど。もう一生関わんないでくれる。」

私はそう返すと、彼をブロックした。

ほんとありえない。人の初恋をなんだと思ってるのよ。
確かに彼女じゃないけど、恋愛未経験の人にとってはそんなことされたら期待するし好きになるっつーの。
はぁ。こんなんじゃ絶対彼氏なんてできない。
もう諦めようかな。

「とりあえずいくちゃんに報告しよ。」

1人で呟き、私は寝ることにした。