「えぇー!!!!!し、島田君と付き合うことになった!?
ちょ、聞いてないんですけど!」

「だから今言った。」

「いやいやいやえぇー!?いつの間に!」

「昨日の夜。夜中だったからいくちゃん寝てて相談できなくて。」

「てことは、あんたも島田君のこと好きになったってこと?」

「ううん。まだ。」

「は??」

そりゃそうなるよね。

「これから好きになるんでもよければって言った。そしたら、それでもいいって。」

「なにそれ!島田君かわいそうよ。しかも、あんたも初彼でしょ?そんなんでいいの?」

やっぱそうだよね。
そうなるよね。

「で、でも。和也はなんか今までと違うの。
告白された時、初めてドキドキした。今はまだ好きじゃないけど、これから好きになれる気がしたの。」

フッといくちゃんが笑った。

「結愛からそんな言葉が聞けるなんて思ってなかったわ。あたしは嬉しいよ、結愛。
がんばりな。応援する。」

「いくちゃん…」

やっぱりいくちゃんは優しい。

「ありがと。いくちゃんだいすき!!」

「ハハッ!その言葉、いつか島田君に言ってあげな。」

がんばるよ、私。