雨音を聞きながら王子様は少女と二人、暗い廊下を歩いています。



病院に入ってここ数年。



とは言えど人との関わりを避けていたので、二階建ての狭い病院でも顔馴染みはいませんでした。




しかし先生だけは嫌でも何回も会います。




王子様は先生を大変嫌っていました。




でも少女のために、先生を探すのでした。