誰?誰?誰?



エコーのように王子様の頭に響きます。



1日で忘れられた。



また会おうねって言ってたのに。



ショックを受け、彼の心臓は跳ね上がっていました。



やはりダメだ。



また嫌なことがあった。



悲しい。死にたい……



そうしてふらふらと、自分の病室に向かいました。



ですが、しばらくは王子様は帰れないでしょう。



病室のドアの前の光景を見て、王子様はぎょっとして立ち止まりました。



ドアの前に、巨大な芋虫が死んでいたからです。