あたしは幼いながらも なんだか自分が 汚れちゃってる気がして 何度も何度も 石鹸をつけて お風呂で 体をごしごしこすって 自分に 『あたしは汚くないよ』 っていいきかせてたの覚えてる。 でも、なんど体を洗いながしても その嫌な記憶は あたしの頭の片隅に おいやられることは なくって あたしの体は いつまでも汚いまま だったんだと思う―