悲しさを
心に思い描く
キャンバスは
きっと
みんなが
もっていて

かつては
白かった
そのキャンバスも

今では

日々の悲しみの色が
重ねて
塗られているのが

あたしの心に浮かぶ。


どうしようもなく
涙が溢れてきて
とめどなく
流れていく…

そんなときだって
あるはずなのに

素直に
泣くことが出来ず

辛いと口に出すことが
まるで

子どもだけの

特権

であるかのように
思えて

あたしは
いつからか

大人

になってしまったんだ。